事務所探訪
堤事務所

事務所探訪(平成30年3月28日)

「堤司法書士事務所」 堤博(ツツミヒロシ)先生

 

「堤司法書士事務所」は、京阪電車「寝屋川市駅」から徒歩5分、ベル大利商店街を通り抜けてすぐの角にある平家建です。

事務所のドアを開けると執務室が広がり、司法書士を始め、堤先生が取得された様々な資格の賞状が壁一面に並んでいます。

 

堤先生は、立命館大学を卒業後、商社に就職し、営業の仕事を2年間されていました。「サラリーマンは自分には続かない。自分の仕事をしたい。」との思いから一念発起、商社を退職し、司法書士になるための勉強を始めました。勉強を始めた頃は、仕事に行くふりをして、牧野やくずはの図書館で、毎日夜8時まで勉強していたとのことです。すごい集中力で驚きです。その後、司法書士の事務所でアルバイトをしながら、勉強を続けられました。

そして、司法書士を目指して3年目の秋、司法書士認可試験に合格し、昭和51年5月1日、28歳で、「堤司法書士事務所」を開業されました。

合格した当初はまだまだ若手で、ご近所にはベテランの先生が多くいらっしゃったそうです。

 

開業時のお話をお伺いしたところ、「開業時、事務所の近くに某銀行の支店があり、挨拶後すぐに抹消登記の依頼を頂いた。その後次々と仕事の依頼を頂くようになり、仕事につながった。」とおっしゃっていました。仕事をとってくる苦労はなかったとのことです。堤先生の人柄と仕事に対する誠実さが、依頼者の信頼につながったのではないでしょうか。

 

司法書士になってよかったことをお伺いしたところ、「自分の思うように仕事ができる。責任と自由。頑張れば頑張った分、成果につながる。」が、先生のお答えでした。『責任と自由』、日々仕事をしていく上で、やりがいにもなり戒めにもなり、重みを感じる一言でした。

そして、これからの仕事の目標は、「健康に長生きして、マイペースで仕事を無理せず続けていきたい。」とのことです。

 

<堤先生インタビュー>

 

1.冷や汗をかいた一番の仕事

申請前にバインダー方式の登記簿を閲覧したところ、事件中で閲覧できず、当該物件に仮差押え登記が申請されていた。買主には事前にきちんと説明していたため、責任を追及されることはなかった。

 

~仕事の経緯~

得意先の金融機関から連絡があり、所有権移転(売買)の依頼を受けたが、依頼された時間が遅かったため、取引当日に申請はできず、登記簿の閲覧はできた。翌日の受付では、評価証明の取得で午前9時40分頃になる。このままでは、申請日に、登記簿がどのような状態かわからないので、買主に売買代金を支払わないほうがいいと説明したが、売主・買主ともに、問題はないと譲らず、結局、必要書類を預かり、委任状等に署名押印頂き、売買代金の授受がなされ、取引が終了した。翌日の申請日、売主は逃げて行方不明になり、その結果、第三者の仮押さえ登記を抹消するために、買主が負担しなければならなくなった。

~教訓~

取引に関して、登記簿はもちろん必要事項に関し、事前の確認・準備が重要であり、危険を感じるときはやめる判断力をもつ。

 

1.支部の印象

まじめで一生懸命、団結力がある。

支部旅行の片山津温泉の1泊旅行が楽しかったと、記憶しています。

 

1.支部へのご意見

1人1人が貴重な人材です。若手の方、これからも頑張って下さい。

 

1.休日のお楽しみ

競馬(阪神・京都・中京・小倉と、土日は楽しみにしている)

カラオケ

 

今回一番印象深かったことは、堤先生が今でも大事にされている、『受験時代に勉強された民法の本(我妻榮著)』を、見せて頂いたことです。

とても年季が入っていて、本の中は赤線と書き込みがびっしりされていました。

貴重な本を手に取らせて頂きましたが、先生の勉強された年月が重なり、とても重たく感じました。「受験学校に行かず、その愛用の本を何度も何度も繰り返し勉強したから、すべて頭にこびりつくように覚えている。」とおっしゃっていました。今でも見ると、受験時代を思い出すそうです。

 

開業当時や受験時代の様々なお話をよどみなく聞かせていただき、堤先生の誠実で優しいお人柄を感じました。冷や汗をかいた仕事のお話は、私もひやっとして手に汗を握り、緊張した次第です。

堤先生、お忙しい中貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。

(広報部 足立)